body 身体, breath 呼吸

心の状態と呼吸の関係

びっくりしたとき、ストレスを感じているとき、怒っているときなど、ふと意識してみると肩と胸あたりで浅く速い呼吸をしているのに気が付かれると思います。首がうなだれて前のめりだったり、肩に力が入っていたりもするでしょう。

その逆に、何かに集中しているときや十分にくつろいでいる状態にあると、呼吸は静かで深く、ストロークの長いものになっていますよね。

どんな状況にあっても意識的にこの深い呼吸をおこなうと、呼吸をつかさどる自律神経から脳へと「深い呼吸にある状態である→ポジティブな状況にある」という情報が渡ります。肩を左右に気持ちよく開き、胸を張って背筋をすっと伸ばしながら深い呼吸を繰り返すと、感情の回路が繋ぎ変わるのが感じられるのではないでしょうか。胸を張った状態で落ち込んだり、背筋がきれいに伸びた状態で怒り続けたりって、なかなかやりにくいものなんです。

ヨガの生理学では心の状態は呼吸にあらわれ、呼吸をコントロールすれば心の状態をコントロールすることが出来ると教えています。

そういえば「落ち着くには、まず深呼吸!」なんて、ヨガ的なところじゃなくてもよく言われていますよね。以前参加したコーチングの講座でも、「フィジオロジー」として、とても似たようなことを教えていただきました。

あー、繋がってる。ずっとずっと昔から当たり前のことなのね、と改めて納得。

真実、として伝えられ続けてきた智慧の力強さ、説得力を感じます。