body 身体, breath 呼吸

Q. ヨガをした後に、眠くなったり、だるく感じたりします。どうしてですか?

A. ヨガの後にだるさが出るのは、「好転反応」と言われています。筋肉が伸びて血流やリンパの流れが良くなり、温泉に入ったり、マッサージを受けた後のような、だるさや眠気、ぼーっとした感覚を持たれる方は少なくありません。

私のレッスンでは、参加される方それぞれがご自分の体をあらためて意識できるよう、わかりやすく丁寧な説明を細かく入れながら進めていきます。一見、動きが少なかったり、簡単そうに見えるポーズでも、そのポーズにおいて使うべき筋肉が正しく使えていると意外なほどの運動量となっていて、しっかり汗をかいたり、次の日に思いがけない部位が筋肉痛になっていたりします。

普段無意識にやっているのとは違う体の使い方をして、血液やリンパの流れが、そしてヨガ的な言い方をするとエネルギー体である「プラーナ」の流れもとても良くなります。呼吸が深まり、ヨガを行う前と比べ副交感神経が優位になるので、心身ともにリラックス度が高まっているはずです。お風呂上がりやマッサージ後と似たような感覚になるのも、そんなに不思議ではないかと思われます。

定期的にヨガを行い、クセや偏りの少ない体の動かし方が身についてくると、普段の生活でも体内の巡りが良くなってくるので、もみ返しや揺り戻しのようなヨガ後の急激な眠さ、だるさはだんだんと落ち着いてくるはずです。実際に、ちょっと疲れ気味だったりすっきりしないという時にヨガをすると、かえって元気になったり、目が覚めてシャキッとした気分になると言う経験は、私自身はもちろん、クライアントさんからもよく聞きます。

レッスン後は、せっかく諸々流れが良くなってますので、常温の水、白湯、ハーブティなどをこまめにたくさん摂り、デトックスするように意識してみてください。(余談ですが、この流れの良さが消化吸収を活発にもするので、ヨガ後の食事や飲酒には十分気をつけましょう!)

なお、なんとなく体全体がだるい、頭がぼーっとするといった状態は好転反応と考えられますが、腰や背中、首など特定の場所が重く感じる、違和感があるなどの場合は、クセや無理のある使い方をしている可能性がありますので、ご自分の体からの声をよく聞き分けるようにしてください。