body 身体

更年期的な季節を迎えての覚え書き と 年末のご挨拶

久しぶりの投稿です。

引っ越しの後、日米の一時帰国や旅行など大きめの移動がいくつかあり、しばらく変則スケジュールで個別対応させていただいておりました。
対面レッスンと同じく、今後のオンラインレッスンも個々に調整いたしますので、パッケージをお持ちの方、筋トレやストレッチなど御自身の目標、体の状態やお悩みに合わせてのパーソナルトレーニングやオンラインレッスンに興味をお持ちの方はadmin@fysyoga.comまでご連絡くださいませ😊

さて、あっというに過ぎ去ってしまっているのですが、9月から10月にかけてアメリカ滞在をしておりました。昨年永眠した義母宅の片付けが主な目的で、それなりの心構えを持って向かったのですが、個人的になかなかチャレンジングな時期となりました。

義母は数年にわたり闘病中だったこともあり、渡航がしやすくなった頃からできるだけ訪れて時間を過ごすようにしていました。幾度と時間を過ごした馴染みのある義母の家でしたが、義母を見送ってから1年ぶりに訪れると、それまでとは様相が違っていました。義母は綺麗好きで、生前はどこも掃除の行き届いた状態で暮らしていましたが、食器棚の中にまでクモの巣があり、各部屋には山盛りの埃と虫の死骸、キッチンやお風呂の水回りにはカビ?なのか、漂白剤を使っても、強く擦っても落ちてくれない黒い線の数々… 一人暮らしだったとはいえ、アメリカ中西部の郊外の家なので、シンガポールで暮らす私たちの家よりも広さがあります。人のいない家がすぐに傷むというのはよく耳にしていましたが、知識と体験というものはここまで違うものかと身に迫って感じることとなりました。

裏庭に接する山側からはこれまでもリスや鹿、モグラが度々やって来る自然あふれる立地で、当然ながら虫の種類や数もなかなかのモノ。虫が大の苦手というわけではなく(好物ではないですが、タイで同席者にシェアされて食べたことも)、比較的耐性がある方かと自認していたのですが、私の許容量を軽々と振り切られてしまったようで、2、3日目からはこんなところにも蜘蛛の巣が!ムシの死骸が!と動揺するようになってきました。過去の滞在時は自炊も多かったのですが、この時は既に稼働していないキッチンなので、簡単なもの以外は外食続きとなり、これまたアメリカ郊外の為、油、肉、脂、強すぎる塩気、限度を超えた不自然な甘みといった選択肢ばかり。はじめのうちは面白がってましたが、段々心身共に辛くなって来てしまいました。腸環境がダメージを受けたことも大きいと思います。腸の働きと脳や感情の繋がりというのもよく言われるようになりましたが、これもまざまざと体験することとなりました。

訪問時は季節の変わり目で強い雨が続き、以前の滞在から予測して持ってきていた服では足りず寒い週を過ごしました。室内にいても体が冷え気持ちが塞ぐのですが、そういった中でなぜか体が急に汗ばむ、顔からタラタラと発汗するといった現象が頻繁に起きるように。夜中にもカーッと熱くなることがありしばしば起きてしまいます。以前、友達から聞いていたこともあり、自分に起きていることがホットフラッシュらしいと理解はできたものの、これといった対処法が見つからないまま日々が過ぎていきました。
限られた時間の中でやらなくてはいけないことは山盛りなのに、細々とままならないストレスが積もりに積もってしまい、旅先(正しくは夫の一時帰国先ですが)において本格的に盛大に更年期を感じることとなってしまったのです。毎日何度もやって来るホットフラッシュ、寝不足が続き頭がスッキリせず、気が滅入る、栄養も偏っていてお腹の調子もイマイチ…

すっかり気力体力が削がれてしまって、しばらく「生きるのってめんどくさい!!」という気分になっていました。その気になれない日もかなりありながら、気が向けば緩めのストレッチから体を動かすようにしたりして、短時間は意識を中庸に持ってこられるのですが、ややもするとすぐココロに暗雲が垂れ込めて来る、といった風で、頭の中と感情がほぼ常に暴風域🌀

これまで自分なりに使えていた方法では太刀打ちできず、更なる無力感に苛まれ自分へのダメ出しをしてしまうという悪循環が、シンガポールに戻ってきてからもしばらく続いていました。もともとあまり得意ではなかったSNSも手付かずにしてしまい、するべきなんだろうな、やらなくちゃなどと思いながらも出来ずにいて焦りが募っていました。

そんな中でも底は打つもので、自分に不平不満を感じるのも疲れ切り、いろいろ諦めて自分に甘く、そこに躊躇いや罪悪感も持たないことにしました。諦め手放すと、本当に少しずつですが俯瞰できるようになり、「私、しんどい!」「すっごくツラい!」「かなしー!」などとという頭の中の声に対して、「よく分からんけど、私の魂はこんなこともやりたくてこの世に来たらしい。だったら味わっとけ自分」と、放っておいてあげることができるようになってきたのです。

目を向けるとしんどい、次々に生まれてくる乱雑な感情はなかなか強いエネルギーで、つい振り回され続けていましたが、そのまま放っておくと、面白いものでそれまで億劫と感じていたことに、ゆっくりと少しずつですが向かえるようになってきました。
多少の山や谷はありつつ、まさにホルモン(と未熟さ😅)の成せる技とでもいうような不安定な感情の嵐は既にやり過ごし、この頃はありがたいことに平和に過ごせています。(おかげでやっとこのポストもできるように)

日本で師事していた千能先生が「身体を痛めてもそれが次の飯のタネになる」というようなことを笑いながら仰っていたのを覚えているのですが、まさに今回の経験は(飯のタネになるかは別として)、新たな発見と学びがありました。
身体は人それぞれ個性が大きいですし、更年期の症状の出方や感じ方もかなり個人差があると言われています。下記は、今回の嵐を乗り越えた際、私自身が効果が感じられた行動や考えの覚え書きです。いずれ気が向いたり機会があれば、少しずつ自分なりの詳細を書いていこうかと思っています。

  • ピークでしんどい時は何もしなくて良し!そこに罪悪感を持つ方が悪!
  • 自分に優しく。したくないこと、できないこと、全部それでOK
  • 家族や友達に状況を伝えた、話を聞いてもらった
  • ある程度気力が戻ってきたら、体を動かしてしっかり汗をかく
  • 胸を大きく開くポーズ
  • カフェインは気持ち控えめに、でも我慢しない
  • ハーブやサプリメント、ホメオパシーレメディなど活用

 

長々としたぶっちゃけ話の最後となりましたが、個人的に心身面で谷間にあった中でもお仕事をさせていただき、クライアント様に体が楽になったなどと喜んでいただけると、その度に私自身がとても救われていました。

本年お世話になった方々、ご縁をいただきました皆様に心からの感謝を申し上げるとともに、来年のご多幸をお祈りいたします。

どうぞ良いお年をお迎えください。

上に使った写真は、アメリカ滞在中に行った鳥小屋の餌やり体験でなぜかたくさんのインコたちが私の頭めがけて飛んできたり、留まったりと大モテになった瞬間です。この時も本調子じゃなくて鬱々としていたんですが、流石にインコちゃんたちに集られて笑ってしまってます。頭からインコ好みの何かが出てたんでしょうかね?